TOP >> 職場体験 >> アシストファーム

高知で体験できるインターンシッププログラム



 犬の飼育エリアに配属された2日目、靴裏を消毒液に浸してバックヤードに潜入。噛みつかれるのではないかと内心ビクビクしていると、プードルがシッポをブンブン振りながら飛び乗ってきました。容赦なく舐められた顔はヨダレまみれ(笑)。緊張が一気にほぐれました。  給餌、ケージ清掃、排せつ物処理。迅速さと徹底した衛生管理が求められる清掃業務は社員さんの目も厳しく、「やり直し!」の連続。早く終わらせることに意識が集中し、清潔にするという本来の目的を見失っていました。「何のために」ということを常に念頭に置いて働くことの大切さを痛感しました。
  社員の皆さんは、「生き物の命」という重責を背負い、店内を動き回っています。面倒なことを後回しにしてしまう悪い癖は通用しません。任された仕事は責任を持って果たす、分からないことがあればすぐに聞くことを繰り返しました。お客様と動物が発するかすかな合図を見逃さないよう、神経を研ぎ澄ませ対応する社員さんの姿に刺激を受け、自分なりに考えて働き始めました。「魚のエサはどれがえいろう?」とお客様に声をかけていただいた時、飼っている魚の種類をお聞きして商品をお勧めすると「ありがとう」とニコリ。笑顔で購入して下さいました。お客様のご要望が何かを考え、即座に行動に移すことで仕事のやりがいを実感しました。




 「可愛い動物と触れ合えて楽しい」。ペットショップにそんなイメージを抱いている生徒さんは多いですね(笑)。いざ体験が始まると表情は一変、夕方にはグッタリです。私たちが伝えたいのは、動物を扱うということは命を扱うということ。そしてそこから得られる「働く」実感です。高知で働く私たち社会人には、子どもたちに大切なことを伝える使命があります。
  まず、お店づくりへのこだわりを知ってもらいます。水槽コーナーは暗い場所ではなく、あえて明るい場所に設置しています。明るい場所に置いた水槽は、たった1日で苔が生えてきます。自分たち目線ではなく、動物目線、お客様目線で判断すること。掃除は大変ですが、命を預かる者として果たすべき務めです。
  また、犬が入るケージは一般的なペットショップの3倍以上広くして、ストレスを与えないように配慮しています。大切に育てた動物達をお客様にお渡しする瞬間は、お客様の笑顔に喜びを感じつつも、我が子が巣立っていくような寂しさを感じます。後日、新しい家族と来店した動物が自分たちのことを覚えていたりすると、本当にこの仕事をしていて良かったと感じます。
  職場体験は学生にとっての学びの場と言うだけでなく、我々にとっても若いスタッフが人を育む力を磨く機会となります。当店は毎年新人が入ってくるわけではないため、後輩育成の機会が限られます。自分たちの仕事を客観的に見つめ直し、人に伝えることの難しさを学ぶ、社員と高校生双方の貴重な学び合いの機会だと実感しています。