TOP >> 技術指導の紹介 >> 商姜ールズ 山田高校




 「ねぇねぇ、フフフ・・・」。前田先生の意味ありげな含み笑いに誘われたのが一年前。一度きりの高校生活、「このまま終わるのもつまらんき、やってみよう!」と決断したのが始まりです。
  坂田信夫商店さんの生姜を使用してパンを試作。早速お客様に試食アンケートを取ってみました。すると、「辛みが強い」「インパクトがない」という残念な声。子どもは生姜と聞いただけで食べてさえくれず…。苺屋のパン職人さんに相談して、辛みを加減したパンを何種類も作ってもらいました。
  日曜日も夏休みも返上して学校に通い、試食する毎日。パンを見たくなくなるぐらい食べましたが、その甲斐あって、ほどよい辛みで風味のある一品に仕上がったと思います。インパクトの弱さはデザインで補うことに決め、東工業高校の黒岩先生に相談して何度も打ち合わせを重ね、焼き印を作ってもらいました。みんなの協力を得ながら作り上げた絶対の自信作。地元の刃物祭りで7種類のパンを30個ずつ、全部で210個のパンを売り切りました。
  この活動を通して先生との関わりも増え、切磋琢磨できる後輩もできました。それまでは指示されたことだけを適当にこなしていましたが、自分で考えて取り組む姿勢が身に付いたと思います。今ではすっかり生姜の虜(とりこ)。「生姜入り」の表示があるとついつい購入して確かめてしまいます。気になるのは素材の組み合わせ方や活かし方。すっかり製造者目線です。商品を食べると開発した方々の苦労や想いが口一杯に広がります。





  商業科に進学してよかったという生徒を増やしたい。そのために学びの機会を最大限に切り拓く努力をしています。前任の安芸桜ケ丘高校は商業科と工業科を併設した県下唯一の産業高校でした。その経験が商業専門の私が工業の世界を知る機会になり、今回の東工業高校への協力依頼という発想に繋がりました。生徒たちは高知の宝、可能性の塊です。商業人として大切なことを体得できる機会を増やし、仕事の醍醐味を実感してもらいたい。うまくいくか、失敗しないかと見通しを立てることよりも、今できることに全力投球。生徒達とともに、商業科の未来を切り拓く挑戦の毎日です。